ド ロ ボ ウ ネ コ (改)

「家族でつるむとか…ムリだから」

「そんなこと言わず一緒に…」

「嫌だって言ってるじゃん!」


叫んだ弾みでか目が潤む。


「ちーちゃん…?」

「もういいから帰って…」

「でも…」

「帰って…!」


結平はそれ以上何も言わず、エプロンを脱いで部屋から出て行った。


「もぉ…ヤダ…」


椅子にかけられたエプロンを見ながら、あたしは髪をグシャグシャにした。