ピンポーン…


チャイムの音で目が覚める。

体はだるく、まだ熱があるみたいだ。

薬を飲まずに寝てしまったのがいけなかった。

運悪く、薬を持ってなかったのだ。


ピンポーン…


再度チャイムが鳴る。

あたしはゆっくり立ち上がり、玄関へ向かった。

このチャイムの音で起こされるのは二度目だ。

もうろうとする意識の中で思い出す。

そしてドアを開けた。