ド ロ ボ ウ ネ コ (改)

「ねぇ…チカ」


愛美が小さな声であたしを呼んだ。


「私ともう一度友達になってくれる?」


これがどんなに嬉しい言葉なのか、誰にも分からないだろう。



「チカ?」


あたしにとってその言葉は、涙が出るくらい嬉しい言葉。

願ってもない救いの言葉。

あたしは愛美の手を握って、何度もうなずいた。