ド ロ ボ ウ ネ コ (改)

ガラ…

職員室のドアが開いた。

他の先生が入って来る。

あたしはサッと手を戻し、先生に笑いかけた。


「いろいろご心配かけてすみませんでした」

「え…」

「それじゃぁ…また」


それだけ言って職員室を後にした。


「…おもしろ」


先生の赤くなった顔や熱くなった体を思い出すと、笑いが込み上げてくる。

クスクスと笑いながら降りる階段は、なぜかいつもより長く感じられた。