ド ロ ボ ウ ネ コ (改)

次の日学校が終わり、あたしは寄り道をした。

家に帰るべきか迷っていた。


「あの…!」


行くあてもなく歩いていると、いきなり後ろから呼び止められた。

振り向くと同い年くらいの男が立っていた。



「黒沢さん…僕と付き合ってくれませんか」


久しぶりの告白に少し驚く。


「あたし、女がいない男とは付き合わないから」

「知ってます!この前彼女できて…だから!」


ジッと男を見た。

顔は普通、違う学校の制服、気弱そうな性格…


「…いいよ」


これで家に帰らなくてすむ。