「あれ~?君一人?」


ピカピカと光る町を一人で歩いていると、男が話しかけてきた。


「俺と楽しいことしない?」

「……」

「お金払うからさ」


足を止めた。

そして服で目をこすって顔を上げる。


「…いいよ」


誘われるままにその男とホテルに入る。

久しぶりに入ったホテルに懐かしさを感じた。

そういえば、結平に出会ってからは一度も来たことなかったっけ…

そんなことを考えている内に、男があたしを押し倒した。

……

そのまま朝を迎えた。

朝日を浴びながら、あたしはとぼとぼと一人で家に帰った。