さくら、ひらひら。





ようやく、真っ赤になった目と頬を冷まして、


「ごめーん」


と明るく部屋に入った。




「お、遅ーい!」

「大丈夫か?」

「全然平気!」



聖治と目が合うと、

やっぱり聖治はいつもの笑顔で微笑んだ。






きゅんとあたしの胸がときめいた。