「!!」 ハァ、ハァと肩で息をする。 さっきの女の子のあのすすり泣く声が耳についてしまった。 「やーよい!おはよー!」 優依が目を覚ましたようだ。 「優依って意外と寝起きいいんだね?」 「何それ!どういう意味!!」 「あはは、そういう意味!」 二人でしばらく笑っていると、ケータイが鳴った。 「お、聖治だ。起きたらご飯食べにおいでってさ。着替えていこうか?」 「うん!」 優依は何のためらいもなく浴衣を脱ぎ始めるもんだから、 少しあたしが焦って、 目をそらそうとすると。