「あ、降りる駅だ!」 「いくよ~」 重い荷物を持って、あたしたちは電車を降りた。 もうそこは知らない場所。 4人で知らない場所にいるってなんだかすごく 新鮮で、 嬉しくて、 何ともいえないキラキラした気持ち。 「バス停どっち?」「こっち」 聖治がケータイの画面を見ながら左を指さす。 「じゃ、いこ!」 優依があたしの手を引いて走り出す。