〝…へぇ。どんな子?〟


〝可愛くて、優しくて…まるでうちの妹みたいな子〟


〝へぇ…妹いるんだ?〟


〝…もういないけど〟



鋭い、でもどこか寂しそうな瞳をして


彼女は珍しく抑揚のない声で言った。




ドラマの話をするよりも

ずっとずっと感情がない声だった。





…優依の考えていることがわからなくて

でも聞き出すには勇気が必要で。




すごくこわかった。






聖治side 終わり