その日は、ずっと二人でくっついていた。 もしかしたら、沙耶にも後ろめたさがあったのかもしれない。 少しだけ引っかかる、冷たい返事は 気にしないことにした。 「弥生ちゃん、じゃあばいばいっ!」 「うん…あの。」 「ん?」 「今日は、ありがとね?」 「ううん、私こそごめんね?」 「大丈夫。」 胸のどこかが『嘘はつきたくない』 そう言っている。 それでも…