「弥生ちゃん!」 「…沙耶」 「教室に私と一緒に戻ってきたと思ってたけど、 いなかったから…」 「あ、ごめんね? わざわざありがとう。ちょっと、考えてた。いろいろ」 「それは…しょうがないよ。」 笑った沙耶に少し救われた…気がしていたんだ。 「ほら、帰ろう!」 差し出された手を握ると、 二人で手をつないで教室に戻った。