優依に手紙が回ったのと手紙を読んだのを確認すると、
優依がこっちを向いた。
ニコッと微笑み合うと、〝大の家〟と、口パクで言ってきた。
〝了解!〟
大の家はあたしたちの家の中間点で、集まるときはいつも大の家だ。
あたしたちの〝遊ぶ〟は、ほかの子みたいに
ショッピングに繰り出すでもなく、
カラオケやボーリングではじけるでもなく、
流行りの映画とかを見に行くでもない。
話をすることが一番楽しいの。
ほかのことしてると話途切れちゃうでしょ?
特に映画なんて2時間もしゃべれない!
そんなのありえない…あたしたちの間ではね?


