視界が元のように戻ると、すでにあ なたの姿はなかった。 でも、わたしの脳裏にはあなたの姿が はっきりと焼きついていた。 それは、あなたが周りとは全く違うオ ーラを放っていたから。 もしくは、あなたの瞳が印象的だった からかもしれない。 あなたは周りの、ウキウキしている空 気や、緊張した空気に全く溶け込んで いなかった。 ある意味、一人だけ浮いていた。