「オマエ、数学42点だろ」

うっっ。

「その罰だと思え」

「テストに罰とかアリですか~~!?」

あたしの質問に先生は冷たい声で

「普通はない。けど、点数悪かったオマエはあり」

なんて言った。

結局、ヒマだったし頭の悪いあたしを恨んで資料を手に取った。

準備室は2階にあって、今のあたしは1階にいる。

「この量を持って階段あがるの~?」

独り言で質問してしまった。すっごい重かったし何度も荷物を落としかけた。

実際、階段の途中で落としてしまったこともある。

「やっとついたぁ・・・」

準備室の入り口に荷物を置いて、扉を開けた。

「失礼しまーす」

扉を開けたあたしは目を疑った・・・。

開けた扉の向こうにいたのは、







あの、少年だった。