あたしはテストの結果が悪かったときテスト用紙で紙飛行機を作る。

人がめったに来ない視聴覚室で作り、どれだけ飛ぶか実験をする。

昔から作ってた紙飛行機。よく飛ぶ作り方なんか自然に覚えてた。

「で~きたっ」

完成した紙飛行機をいろんな角度から眺めてミスはないか確認する。

悪い点数のときほどよく飛ぶ紙飛行機ができる。

そして実験開始。

視聴覚室の一番後ろあたりまで歩いて行く。

紙飛行機を構えて「よぉし・・・」と気合を入れる。

気合十分なあたしは入り口めがけて勢いよく投げた。

遠く、遠くへ飛んだ紙飛行機は・・・

「いてっ」

人にぶつかった・・・・・・。