「待って、なんで…」 「俺が聞きてえよ」 アヤネが…。 「…行ってやれよ」 「?」 「アヤネを、昇降口で待たせてる。俺よりお前が行ってやったほうが…いいと思う」 『タクト』がそんなことを言った。 「………おう!」 俺は『タクト』に背を向けて走り出した。 ずっと行きたかった、アヤネのいるところ。 日差しの差す場所へ。