君に嘘を捧げよう


あの後、俺とカイのチームは当然最下位だったけど、なんと体育祭のMvP賞をもらってしまった。

理事長は、

「すばらしい男の友情に乾杯!」

…と涙ながら言っていた。あれほど恥ずかしかったことはない。

カイは保健室で治療をうけて、ちょっとフラフラしてたけど、紫苑さんのことに走っていったから大丈夫だろう。

あとは。

「…アヤネ…」

「…タクト」

「あ…のさ、どーでもいいとか言って…ゴメン」

「ううん。わたしも、バカとか言ったし…でもね」

「?」

「わたし、手ぇ抜いて走ってたタクト見たとき、タクト変わっちゃったなと思った。…なんか悔しかった。だけど遠藤くん助けたとき、やっぱりタクト変わってないって思った」

アヤネは笑った。

「いつもの優しいタクトだなって」

「…!」