君に嘘を捧げよう


「カイ…お前…」

「お前にアヤネちゃんは渡さへんで」

「?」

「あ、なんでもないわアヤネちゃん♥」

カイは俺の邪魔しにきたんだ。そうとしか考えられない。

こんなとこまで来るとは…。

カイは空いてる方のアヤネのとなりに座った。

「桜キレイやねー」

「そうだね」

「……」

カイがさりげなくアヤネの肩に手をまわす。

「え、遠藤くん?」

「なあアヤネちゃん、ホンマに俺んとこ来ーへんのか?」

「…!」

「なにをいきなり…」

ヤバイ、カイが勝負にでた。