ガタンゴトン−… 田舎を走る電車。 窓からの朝日はさっき起きたばかりの 高校生達に「起きろ!」とでも言うように 日を注していた。 まだ春休みボケの取れない私も その高校生の一人で揺り篭のような 電車の揺れと鬼のような日差しとゆう 最大の矛と盾を胸に睡魔との 戦闘を頑張っていた。 「次はー夢ヶ丘高校前ー夢ヶ丘高校前ー…」 都会とは違う、お疲れモードの 駅員さんの声で多少ふらつきながら 立ち上がった。