「……あの……」 「……あ。すいません。えっと……」 気が付くと、カウンターには、背の高い男が立っていた。 「……カイくん、だよね?」 いきなり、そんなことを言われて面食らう。 俺のことを知っているのだろうか。 こんな知り合いはいただろうか。 たぶん年下なんだろうけど、存在感、というか威圧感というかが半端ない。 記憶の回路を辿る。 「二度目まして、だね」 そう言われて、全てを思い出す。