「……別に、さよならって言われた訳じゃないだろ」 バイトに行った俺は、中垣さんに今まであったことを全て話した。 誰かに話して、聞いてもらわないと、やりきれない気持ちが募る一方だった。 「もしかしたら、そのうちひょっこり戻ってくるかもしれないだろ」 冷静に、なれよ。と言われてもこの、どうしようもない不安は拭えそうにない。 「夢、だったのかもしれないです。学生最後の、夏休みの、夢」 ぼそり、と呟く。