この小包は、紛れもなく、俺が歩美に用意したもの。 中身は、バイト代を貯めて買った指輪。 指輪なんて買ったのは初めてで、すごく緊張したことを思い出した。 だけど結局俺は、歩美に渡せることはできなかった。 指輪は、ゴミ箱の中へと気持ちごと消えていったはずだ。 なのに。 「……んで、これ……」 それが、どうしてここにあるのか。