この日から、レイは少し変わった、ような気がする。 相変わらず、ごはんの支度や、部屋の掃除など、身の回りのことをしてくれた。 それだけではなくて、時々、ぽつりぽつりと、自分のことを話すようになった。 まぁ、これも嘘か本当かはわからないのだけど。 彼女と出会った時、肩に提げていたショルダーバッグの中には、ケータイどころか、財布さえ入っていなかった。 だけど、俺は彼女の全てを信じることにしていた。 不安なんて、なかった。