「あたしね、高校、辞めてるの。入学してすぐに」 あたしは自分のことを話すのは、得意じゃない。 あなたはきっと、早くからそれに気付いたんだと思う。 滅多に、個人的な質問をすることはなかった。 ただこうして、時々話す身の上話には、真剣に頷いて聞いてくれる。 あなたの目は、あたしを捕らえる。 あたしは、あなたから、逃げられなくなる。 だから、お互いの傷が浅いうちに、あなたの前から居なくなる。 これが、あたしが自分に赦した最初の、わがまま。