感情が、溢れ出る。 あたしの幸せは、あなたを不幸にすると、わかっているのに抑えきれない。 人はこの気持ちを、何と呼ぶのだろう。 もっと、近くに。 そう感じるこの気持ちを、何と呼ぶのだろう。 あなたの背中に腕を回す。 あなたのキスが目の端に落ちる。 そこではじめて、自分が泣いているということに気付く。 「カイってどんな字?」 背中に回した腕に、一層、力を込める。 「海だよ」 「海、かぁ。海にぴったり。優しくて、雄大で」