どうして謝るの? 謝るようなこと、したの? 「ちょっと…話したいんだけど」 様子を伺うような掠れた声で、隼人は言った。 あたしは小さく頷いた。 授業はとっくに始まっている。 あたしは隼人と腰を下ろした。 「昨日な……お前が男といるの見たの、本当は俺なんだ」 「え………」 「でも、俺からは聞けねーから、桂太に頼んだ」 隼人の言葉の意味が何を指すのかあたしは分からなかった。