あたしは小さく謝った。

相変わらず昭弘の顔は見れなかった。


「そうだよな。卒業して1年以上経ってるし、今更無理だよな」


昭弘は呟いた。

なんだろう?
何かが違う。


卒業の時、

昭弘にはラブラブな彼女がいたし、

風の噂で今も付き合ってると聞いたことがある。


そんな時の告白。

本当にあたしのことが好きなんだろうか。


あたしは半信半疑のまま、昭弘と別れた。

普通好きなら、メールアドレスの1つぐらい聞いてきそうな気もするが、
あっさりと歩いていった。