あたしはカバンを持つと、 隼人に向かって包装紙に包まれた箱を投げつけて、 家を飛び出した。 …その日は隼人の17歳の誕生日だった。 隼人のために似合いそうなネックレスを買って、 いつあげようかすごく楽しみにしてたのに。 あんな光景………見たくなかった。 悲しくて、悔しくて、あたしは泣きながら家へと向かって走った。 どうして? どうしてなの? 信じてたのに………