あたしは隼人から無理矢理離れると、

立ち上がって歩き出した。


「隼人なんか……嫌い」


そう呟いて歩き出すあたしを、

隼人はわけが分からないといった感じに呼び止めた。


「ちょっ、奈江!?」


あたしは隼人の呼び止めも無視して屋上を出た。

泣きそうになるのを耐えながら歩いた。


すると、後ろから隼人に腕を掴まれた。