その日も一向に離れない隼人を見て、 華と桂ちゃんが口を開いた。 「隼人くんってほんとに奈江が好きだよね」 華が呟いた。 「あんなに長続きしない隼人が、よく1年もったな」 桂ちゃんも続く。 「そうなの?」 華が隼人に問いかけた。 隼人はコクッと頷く。 「奈江と付き合う前の最高、どれぐらいだっけ?」 「一週間」 「………」 あたしは呆れて隼人を見上げた。 一週間はいくらなんでも短すぎ。