「たけ…い…?」 そこにいたのは武井だった。 ものすごい形相でこっちを睨んでいた。 「…おい。お前、何してんだよ」 そう言って武井は、近付くと男子の胸ぐらを掴んだ。 「武井…?」 「なぁ。今こいつに何してた?」 武井は誰にも止められないぐらいの勢いで睨みつけていた。 なんであたしのためにこんなに怒ってるの?