ルームシェア旅行

向かい合わせのソファーに座っていたのに隣りに座ってきた
右側に座られた
あたしはドキッとしてしまった
初対面なのに皆距離を近くし過ぎだよ!

「杏里さん…?」

甘い声
口からコーヒーが香る
歩夢の左手が背もたれにかかる
右手があたしに近付く

「はっ…
はぃっ…?!」

こっこれこそキスされるんじゃ…?!
鼓動が馬鹿みたいに早くなる
先程から見せる素敵な笑顔が眩しい
声が甘くかんじる

「だめですよ…?」

右手が…