「はぁ!?誰もそんなこと言ってねーよ。」 「なに、女の子に負けるのが怖いんか? 男のくせに意気地がないのぉー。」 じーじはひげを撫でていた右手を止め、意地悪な笑みを浮かべる。 「べ、別に。 俺が本気を出せばゆうなんか一瞬だぜ!」 腰に手を当て、フンと鼻を鳴らす。 「そうか、そうか。 じゃあ決まりだな。」 「…う゛」 こうしてあたしたちは試合をすることに決まった。