「それから相手はー…」 腕を組みながらじーじはみんなへ視線を移す。 誰の名前を呼ぶのか、あたしはじっと待っていたのだけれど、じーじは中々名前を呼ばない。 そんな沈黙に耐え兼ねてまわりをキョロキョロと見回してみる。 みんなはというと、できるだけじーじと目を合わさないよう、下を向いていた。