「……王子様の役を私にしろと言いたいの?」


「お姫様…」


「姫役は確か…月実でしょ?」


「…ううん…まあ~魔法使いと被っているけどね~王子様役は他の男子に頼
んだから安心して…他に…照明もしないといけないし~姫役はお願い!夕海」


さすがは弱小。
一人で何役もこなし、裏方までしないといけないとは大変。


「…待て…確かに『眠り姫』だっけ?キスシーンとかあるんじゃあないのか?」


涼雅が急に慌て始めた。


「今なら…生徒会長に王子様役…譲ってもいいですよ~」


つ、月実!!!?