「!!!?」


 俺が顔を離して…瞬間。


 いきなり…夕海は目を開けた。


 俺は椅子から立ち上がって…夕海に背を向けて…窓の外を眺める。


 「……ここは?」


 振り返ると夕海は身体を起こしていた。


 「あ…保健室だ…お前…俺の作詞の為に徹夜してくれたんだって~悪いコト…
頼んだな」


 「…あ…別に…いいけど…それよりも眼鏡は???」


 「眼鏡??」


 俺の右手に夕海のグル眼鏡がしっかりと握られていた。