小説家としては尊敬しているけど…


 父親として失格だった。


 小説のネタ作りだと浮気を繰返して…母親は私が10歳の時に家を出てしまった。


 父と私二人の生活…


 互いに寄り添おうとはせず…唯の同居人だった。



 私は…孤独な家を飛び出して…別の温もりを外に求めた。



 それが…今の私を作った。



 小説なんて…父と同じコトはしないと思っていたけど…

 父と同じ…小説を書いている。



 自分の世界を広げる為に……


 色んなキャラクターを作るコトで…私は…孤独を紛らしていた。