「お~い!!香住!!」


 同じクラスメイトの戸田君が珍しく私を呼ぶ。


 「隣のクラスの柊(ヒイラギ)が呼んでるぞ!!」


 その名前に…私は嘘!!!?の一言。


 柊智也(ヒイラギトモヤ)…この学院では知らない人は居ない…王子様。


 私の小説のヒロインの相手役のリアルモデル!!


 「何??」


 「…あんたが実は…美少女だってバレた??」


 隣に立つ月実が私の耳元で囁く。


 「それは……」