「……今はお前しか見てない…夕海」


 話を適当に終らせて…
 涼雅は私を抱き締めた。
 性急に唇にキスして……
 私の長い髪を右手で優しく撫で下ろす。


 
 かって…涼雅は千佳さんにも…
 キスして…
 こうして髪を撫でて
 千佳さんの肌にも…
 触れて……
 愛を囁いていた…


 私は二人の行為を…
 思わず想像してしまっていた。