いよいよ涼雅の卒業式。
 私も2年生の代表として参列。
 涼雅は最後まで『B-DANDY』の涼だと言う素性を隠しての卒業する。


 厳かに式は進行してあっという間に終わりを告げる。


 カッコいい先輩の第二ボタンは欲しくて…
 下級生の女の子たちが式を終えた卒業生に群がる。
 毎年のいつもの光景。



 「欲しいって言うヤツは居ないみたいだな…」

 「じゃあ~変装解いて…カミングアウトすれば?」


 「…夕海入らないのか??」

 急に涼雅の顔が強張る。