「まあ~小説家ならよくあるコトだ…そんな時は書かなくていい…無理し
て書いても駄作になるだけだ」


 「そうなの?」


 「何年…私が…物書きしていると思う…お前の生まれる前から…書いているんだぞ」


 「……」


 父の言葉で心のしこりが一気に消えた。
 ファンたちが待っている…
 書かないと…

 思えば思う程…
 切羽詰って…焦り…


 一向に書くコトが出来なかった。


 書けない時は書かなくていいのか-----