私は黒角さんの呼んででくれたタクシーに乗って…自宅に戻った。


 涼雅のリクエスト通り…チョコを作った。


 シンプルにデカいハート形の型に溶かしたチョコを流し込んだだけ。


 白のチョコペンで『ダイスキ☆』書いた。


 実は私…料理はあまり得意ではなかった。


 自宅には私と父の身の回りのお手伝いしてくれる家政婦が居るから家事な
んて一切しない。


 「お嬢ちゃまもお年頃ですね~」


 私の隣で私たちの昼食作りに励む家政婦の若井登美子(ワカイトミコ)さんが呟く。