「何?夕海…緊張してる?」


 既に涼雅は変装解除していた。


 「そりゃ~まあ~」


 素顔の涼雅が私の顔を覗き込む。


 「…夕海…『oz』のファン?」


 「別に…でも唄は聴いていた…」


 「ふうん~」

 「……」


 「しかし…夕海…演技力ないね…」


 涼雅はポツリと呟いた。