「ヤバイヤバイ!!!」
あせあせとペンを拾っていた。
「ん…これ、新田のじゃん」
見覚えあんなと思ったら新田の筆箱だった。
「あーぁ、消しゴムあんなとこまで…」
遠くに飛ばされた消しゴムを拾った。
「…?」
消しゴムには何か緑のペンで文字が書かれていた。
(見ちゃえ♪)
カバーを外すと、
【品濃 和人】
と書かれていた。
「……!これ、おまじない…?」
そういや、誰かが言ってたな。
消しゴムに緑のペンで
好きな人の名前を書いて、誰にも見られず使い切ると両思いになるって…。
その時、ガラガラと、ドアが開いた。

