「知ってるか?広也の 母さん広也の遺影持って卒業式居たよな」 「うんうん!」 「……伴奏、上手かったよ」 「え…」 品濃は珍しく顔を真っ赤にして言った。 「すげー綺麗なピアノ だったよ… 泣きながら…弾いててさ…みんな高添凄かったって言ってたよ あんな号泣してたのに ピアノは乱れねーみたいな」 「ホント?ありがとう 広也とか、中学の思い出とか…思い出してたら 涙止まらなくてさ…」 「そっか…」 品濃がうちの頭を撫でた。