「高添…」 品濃は心配そうにうちを覗き込む。 「……うち、品濃が好きだよ。ホントに」 「え…?」 「品濃の優しさが好き ありがとね。いつも 支えてくれて」 「高添……」 品濃はうちを抱きしめた。 「マジで言ってんの…?今日広也ん家行って 広也がやっぱ好きとか なるかと……」 品濃は少し震えていた。 「広也は大好きだよ。 いつまでも でも、人として。 恋としては大好きだったよって、もう過去形なの 今は、品濃が好き」