お母さんは泣きながら
言う。

「広也は確かにこの家で
生きていたの。確証が
欲しくて…
そして、広也の存在は
死んでないの
広也の存在は広也の周りの人の心の中で生き続ける。」


広也のお母さんは涙ぐむ。


「……そうですね」

「俺らの心の中で広也は生きてる…」


広也の仏壇にお線香を
あげて、広也の家を後にした、


玄関には広也の靴が
あった。


「広也は、うちらの中で生き続けるの…」

日記を抱きしめて、呟いた。