「広也………」

この写真は大切にしようって決めた。


しばらく、広也の部屋を見渡した。

教科書や制服、鞄が
そのまま。

まるで、今も広也が使ってるような。


ノートを見ると10月24日で止まっている。


もう今は1月15日。
教科書の内容はほとんど終わっている。


「広也……」

広也がよく使ってたものがたくさんあって。


「広也の部屋は、私と
お父さんが死ぬまでは
このまま残すことにしたの。
広也が居たことを証明
したくて

毎日掃除もしてるし
ご飯も広也の分まで
作ってるの。」