………さよなら。 ───最後の日記。 松宮広也。 「っ……広也ッ… 忘れないから!大丈夫だよ…?」 うちは思わず座り込む。 広也は知っていた。 うちがいずれは品濃を 選んでいくことを。 「広也…ありがとう ずっと大好きだよ 忘れないから」 泣きじゃくるうちを品濃が抱きしめる。 「広也……未紀の幸せを願えるいい男になるんだって…」 品濃も言いかけで泣いた。 広也は優しくて、温かい。 自分より、人を大切に して。